経理は事務職の中でも専門性が高く、人気の職業の一つです。
そのため、今の仕事から経理へ転職を考える人も多くいます。
経理は専門的でハードルが高いイメージがある職種に感じますが、例え経理の経験が無くても未経験で経験に転職することはできます。
しかし、そのためにはいくつかの点を理解しておくことが大事になります。
では、どのような点を理解するかを紹介していきます。
経理の仕事内容を理解しよう
まずは、経理の仕事とはどのようなものかを理解する必要があります。
経理の業務内容はとても幅広いですが、会社が利益を出すために活動していることを数字で表すことです。
・小口現金や預金を管理するなどの日常業務
・売上に関するお金を管理する売掛金管理
・仕入れに関するお金を管理する買掛金管理
・定期的に会社の業務成績や財務状態をまとめる決算業務
経理の仕事は会社のお金を管理していき、経営者の経営判断をサポートしていきます。
これらの仕事は電卓を打って計算するだけで無く、データや資料を参考にして経営者の方針に合っているか問題点が無いかを確認する必要があります。
大きな数字を扱うため、頭を使う仕事だと言えます。
また、これらの仕事を一人で行うのか分担するのかは、会社の規模によって異なります。
小さな会社では、経理担当の社員が一人で決算まで全て行うことが多いです。
よって、転職の際には経験が重視されます。
規模の大きい会社では、それぞれ業務を分担して行います。
経理の仕事内容は仕事を行なっていくことで、徐々にスキルを上げていくことが可能です。
そのため、未経験者でも経理で仕事を行うことはできますが、初めは仕事を覚えていくのに時間がかかります。
経理の仕事が難しいと感じても、徐々に身についていきますので、時間をかけて覚えていくようにしなければなりません。
必要な資格とは何か
経理へ転職する際に資格を持っていると有利です。
取得しておきたい資格は、日商簿記検定です。
日商簿記検定で履歴書に書いて認められるには、2級以上を取得しておく必要があります。
日商簿記検定の合格率ですが、1級で10%、2級で30%、3級で半分以上が合格という難易度になっています。
1級だと10%とかなりの難易度になるため、取得するのもハードルが高い!と感じるかもしれませんね。
2級の場合もまた30%と難易度は高いのですが、独学でも努力次第で合格は可能です。
ちなみに1級の場合は試験を受けた上位10%が合格するようになっているため、どれだけ試験を受けに来ている人がいるかによって合格率は大きく変わってきます。
また、2級ならば問題の7割を正解することで合格することができます。
この日商簿記検定は商業簿記と工業簿記が合わさった試験となっており、独学でも勉強すれば十分に合格できる試験です。
この日商簿記検定を取得していることで経理に関する内容が全て理解できるとは言えませんが、全くの未経験の人より知識を得ていると判断されるので取得しておくと良いです。
また、大手の企業だと簿記の知識は必須条件になっているので、経理への転職を考えるならば、やはり日商簿記検定を持っておくと採用されやすいでしょう。
経理の給料を確認しよう
経理へ転職した際に成功例の1つとも言えるのは給料です。
企業の規模や業務によって給料にも差は出てきますが、一般的に経理に転職した場合の月給は23万円から28万円となっています。
人事や総務に場合だと20万円から25万円なので、他の事務所と比べて給料は高い部署だと言えます。
日系企業の場合だと月給が23万円から33万円ほどであり、年収は400万円ほどの金額となるので、高収入の仕事になります。
外資系の企業だと月収はさらにアップするので、年収は450万円ほどまでもらうこともできます。
外資系の企業の場合だと、コミニュケーション能力や英語などの語学力も求められるので、その分給料が上がると言えます。
一方地方の経理へ転職するならば、給料は少し下がって年収は350万円ほどになります。
それでも経理は給料は高めに設定されている職種なので、これらの金額を参考にして経理への転職を考えましょう。
経理へ転職する際に幾らかの内容を紹介してきました。
経理はお金に関するスキルや知識を求められるので、それに合った知識と経験を身につけておくことが必要です。
初心者でも行うことはできますが、経理の仕事は多岐にわたるので、仕事を覚えるには時間はかかります。
経理へ転職する際、資格や経験は大きなアピールになるので、スキルがあれば他の事務職と比べて大手の企業へ転職もしやすいです。
給料に関しても比較的高めの設定なので、満足が得られる金額か確認をしておくことも大事です。
経理は会社の心臓部とも言える仕事です。
仕事内容はとても奥が深く、やりがいのある職業です。
他の会社に転職しやすく、また長く働ける職業でもあります。
特に女性は結婚や出産で一度退職してブランクがあっても、再就職しやすいです。
パートでも50代や60代の現役の女性もよく見かけます。
会社のお金の流れが理解できるようになると、仕事が面白いと感じるようになるでしょう。