何年も前から残業などの労働環境が問題視されているにも関わらず、全く改善されていませんよね。
会社側もわかっているけど改善が難しいのが現状です。
その理由は2つあります。
・人材不足
・納期
人が足りなければ、今いる人だけで仕事を回さないといけないので、労働時間が増えてしまいます。
昔は不景気で人を雇いたくても、経営状況から人を増やすことができませんでした。
今は人を雇いたくても、その人材自体が不足しているのです。
このように時代の変化があるものの、現場の人間達の労働状況は全く改善されません。
残業を減らすというのは根本から改革しなくてはならない問題であり、すぐに解決するためには会社全体で取り組む必要があります。
本人の能力にもよりますが、大体が能力以上の仕事を抱えていることが問題です。
特に納期が決まっている場合は、どうしようもありません。
残業が増えてしまうのは仕方ないかもしれません。
残業を最も多くしている年齢層は30代が多いです。
平均36歳くらいの人たちが残業を最も頑張っている世代です。
仕事や人生について、よく考えるべき世代です。
どんな職業が残業が多くてキツイのか、また定時で帰る工夫などをまとめてみました。
残業が多い職業
- 建設業 平均85時間
- エンジニア 平均65時間
- 営業 平均41時間
以下で上記の職業を解説します。
なぜ残業が多い?
● 建設業
仕事量が多く常に人手不足の業界です。
休日出勤も当たり前のようにあり、残業が多い業界のトップです。
作業行程の遅れ、施工図や打ち合わせ、資料の調整等の事務処理が立て込むので定時内に終わることがありません。
● エンジニア
とにかく納期がキツイことが原因です。
人が足りない上に納期が短いなど、一人当たりの負担が多すぎるのです。
特に客先の要望に応えるための残業がほとんどなので、そこを減らすこと自体が難しいです。
● 営業
営業は外回りが基本なので、残業になりやすいです。
社内にいないので定時で帰ることが少ないのです。
また、オフィスに戻った後に書類作成などの事務作業もあるので、なかなか帰れないことも多いです。
人員不足ということも原因の一つですね。
定時で帰る工夫
● 建設業
いくら仕事を早くしても、他の設備との兼ね合いで結局残業になるのです。
作業員がいる状態では監督者は帰れません。
また、建設業界としての土曜日出勤体質や現場工程の見直しが必要です。
とにかく人が足りないので、定時で帰るためには人員の確保しかありません。
日頃から同僚とのコミュニケーションを取って、お互い助け合うことが重要です。
仕事量に対しての時間を確保するよう、調整できるところはしなくてはいけませんね。
● エンジニア
営業と交渉し、できるだけ納期を調整することです。
少ない人数で仕事をうまく割り振るしかありません。
定期で帰れるだけの業務に制限して、不足した分は正式に人員増加してもらわないと残業は改善できません。
今までの様に、現状のメンバーだけで無理して残業を慢性的にやると、確実に体を壊す可能性が高まります。
エンジニアは定時で終わることは難しいですが、なるべく早く帰れるような工夫は絶対に必要です。
● 営業
会社に連絡して会社に戻らずそのまま家に帰るなど、なるべく無駄をなくすことです。
仕事のメールなどは移動中の隙間時間を利用するといいでしょう。
閑散期などは早く帰るようにして、年間全体で残業を減らすなどの工夫ができます。
キツイ残業で失うもの
残業で得るものは残業代(出ない会社もあり)です。
お金だけです。
得るものよりも、残業で失うものの方が大きいです。
それは「時間」
人生において時間が一番大切だと、私は考えています。
その理由とは、
失った時間は努力しても戻らないから。
時間を失うことは、それだけ無駄に自分の寿命を縮めることになります。
無駄に年を取ると言った方がわかりやすいですかね。
それだけ人生において「時間」は絶対に無駄にしてはいけないものです。
そんな貴重なあなたの時間をゴッソリ奪うのが「残業」なのです。
仕事は大切だけど、自分の人生を変えることを考えてもいいと思います。
今はいろいろな働き方があります。
働くだけの消耗して終わる人生でいいのか、考えてみる必要があります。
今後の仕事の考え方
とにかくキツイ残業から解放されたいと、誰しもが考えていることでしょう。
そのために、業務の効率化を計ることや、各種管理を自動化にして労力を浮かせるなど、現場を変えたいと考える人が多いです。
ワークライフバランスが取れた働き方を目指すことが大事です。
自分の業務を多能工化し、ほかの人でもできるように改善していければ、残業を減らすことができます。
仕事や出世よりも、家族中心やプライベートを優先した生き方をするべきではないでしょうか。
残業がキツイと感じている人は、よく仕事と向き合ってみてください。
現状の改善は難しいけど、社員ひとりひとりが諦めずに改善に取り組めるよう一歩踏み出してください。
改善はあなたたち社員にしかできないのです。