みなさんは今の仕事に満足しているでしょうか?
何の不満もなく働いていらっしゃる人はこの世の中に何人いるでしょうか?
自分の仕事に何の不満もなく働いている人はきっといないでしょう。
重労働であるとか、朝早く夜遅いとか、給料が安いとか、休みがなく家族との時間が取れないとか、何かしらの不満はあるものです。
ですが、こんな不景気な時代ですから働く場所があるだけまだいいかと、みんな不満を封印して働くわけです。
「今の仕事が自分に合っていないんじゃないか」
「もっと自分に合った仕事が他にあるんじゃないか」
そう考え始めたときはどうでしょうか?
長い人生、合っていない仕事を続けるよりは、自分に合った仕事に出会える方がもちろんいいですよね。
ここでは、自分に合った仕事とはどういうものかということについて考えていきましょう。
あなたにとっての天職とは?
自分に合った仕事を天職といいますよね。
では、自分に合っているというのはどういうことか?ということを考えてみましょう。
自分の得意な分野、好きなことを活かしてできる仕事、それが天職でしょうか。
しかし、好きなことを仕事にすれば上手くいくとは限りません。
子供が好きだからいい教師になれるわけではありません。
ゲームが好きだから流行るゲームを作れるとは限りません。
食べることが好きだからいい料理人になれるわけではありません。
好きを仕事にすれば上手くいくわけではないのです。
好きな仕事は自分に向いていると思いがちですが
「好きな仕事」=「自分に向いている」わけではありません。
教師という職業で見てみれば、子供が好きすぎて上手く指導できないことに悩み退職する、ということもよくあります。好きだからこそ職業にすると上手くいかないのです。
自分に合った仕事とはどういうものか?
それは、自分が楽にこなせる仕事です。
「楽に」というと語弊があるかもしれません。
とても一生懸命やらなくても上手くこなせる仕事、と言えばいいでしょうか。
誰にでもやっていて苦にならないことってありますよね。
好きかどうかではなく、やっていても辛くないことです。
それを仕事にすることを考えてみましょう。
言わば天職と言うより適職です。
先ほどの教師という職業に当てはめて考えてみましょう。
子供が好きだから教師になる、というのが天職に就くということになるならば、教えることが苦にならないから教師になる、というのが適職に就くということです。
子供のときから「あなたは教えるのが上手だね!」と言われる人っていますよね。
そういう人が教師に向いています。
教えることが元々上手な人の適職が教師です。
お花屋さんではどうでしょうか。
花が好きならいい花屋になれるでしょうか。
私も花は好きです。ですが上手く育てることはできません。
ということは私にとって花屋は適職ではないということです。
花について一生懸命調べて、あれこれ頑張らなくても上手に花の世話ができる人にとって花屋が適職なのです。
天職を見つけるには?
自分には得意なことがない、何が向いてるかわからない人にとっては、天職に巡り会う道のりは長いかもしれません。
何年も経ってから自分の天職が何か、ということがわかる人もいます。
そのような人達は、時間をかけ「経験」によって天職を見つけます。
まずは自分の興味のある仕事をしてみて、「その仕事をしていて苦を感じないか」どうかを見極めるといいでしょう。
天職が見つからないときの仕事の選び方
今の仕事が合わない、自分に合った仕事がしたい、長く続けられる仕事がしたいと考えている方は、まずあなたの好きなことを仕事にしようと考えるのではなく、自分が楽にこなせることは何かを見つけてみましょう。
好きというわけではないけど、昔から手が器用で日曜大工が苦にならなかったという人なら物造りが向いているかもしれません。
好きというわけではないけど、学生のときから自炊が得意で苦ではなかったという人なら飲食関係が向いているかもしれません。
好きを仕事にしようとするとなかなか上手くいきません。
自分が楽にこなせることや、得意なことに目を向けてみてください。
そうすれば、どういう仕事があなたに向いているのかが見えてくるでしょう。
自分に向いている仕事に就くことができれば長く続けることができるでしょう。
無理をしたり必要以上に頑張らなくていいからです。
仕事は毎日の日課のようなものです。
もちろん人間関係や収入面、労働時間などの物理的な不満はあるかもしれません。
ですが、それはどこの職場でもあり得ることです。
毎日の日課である仕事をムリせず楽にこなせるとしたらこんなにいいことはありません。
適職こそが天職なのです。
もしあなたが楽にこなせることを見つけられないとしたら、まず自分の今までを振り返ってみましょう。
頑張っていないのに褒められたり、そんなに一生懸命したわけではないのに結果が出たり、そういう経験はありませんか?
それを仕事に結びつけたらいいのです。
きっとあなたに合った仕事が見つかるでしょう。