ここ数年ブラック企業が社会問題となり、さまざまな問題が表に出始めています。
労働基準法に違反していても、知らないふりをする悪質な企業も存在します。
雇用契約にない長時間労働をさせたり、残業代を支払わない企業が普通にあるのです。
特に悪質なのが、社員を使い捨てにする企業です。
このような企業の特徴は、若くて安い人材を契約社員などの有期雇用で使い、使えなくなった段階で切り捨てるという傾向があります。
私たちを「人」として扱っているのか?と腹が立って仕方がありません!
私たちは犠牲を美徳とする文化があり、特に労働が当てはまります。
しかし、美徳も何もありません。
身体を壊さないうちにすぐに転職すべきです。
社員を使い捨てにするブラック企業の特徴と、そんな企業は20代のうちに辞めて転職すべき理由を3つに絞って解説してみます。
要求が厳しいだけで指導がない企業
仕事の要求が厳しく、きっちりと指導されても能力不足でついていけないケースもあります。
それは本人の能力不足が要因の場合が多く、そのような場合は努力して頑張ることが必要です。
しかし、仕事の要求が厳しいのに上司や先輩の指導がない企業は、そもそも企業側に社員を育てる気が全くないことが多いのです。
このような企業では、単発で仕事を要求・指示するだけで、次の高度な仕事へとステップアップする事を念頭にした要求・指示が全くないのが一般的です。
社員は単なる工数として考えているだけで、貴重な人財であると言う意識が全くないのです。
仕事の処理分量のみが膨大にあり、残業代は支払われるものの、長時間労働が常態化したりしていることも多いのです。
このような企業では体系的なスキルやキャリアが身につくとは考えられません。
叱られながらも、自分が毎日成長していると感じられてこそ、頑張り続ける事でいつしかスキルアップしていくのです。
こうした感じが全くなく、ただ毎日消耗しているだけと感じる場合は、転職を考えるべきでしょう。
これからの時代は終身雇用の保証がありません。
また大企業と言えど、ある時バタリと倒産することもある時代に、自分自身を守るのは自分のスキル以外にはありません。
そのような重要なスキルが身につかない企業なら、第二新卒として転職が可能な20代のうちに転職を決断すべきなのです。
理念やビジョンがなく中期計画がずさんな企業

企業には大企業はもとより、中小企業でも企業理念やビジョンを持っているのが普通です。
こうした理念やビジョンをベースに中期計画や事業計画を立案し、それを全社員が共有化します。
その計画に沿って部署などの組織ごとの目標があり、それがさらに各担当者に割り振られるのが一般的です。
理念やビジョンもなく、中期計画や事業計画についてトップが全社員に周知させることのない企業は危険です。
仮に今の経営状態が良くても、いつか破綻する危険性があるかもしれません。
各社員を育成し、少しでも高い能力を発揮できるように指導育成し、その上で社員全員のベクトルをトップが思う方向に向けてこそ、企業は成長を遂げるのです。
短期間の成果にばかり固執し、中長期にビジョンを描けない経営トップが率いる企業に将来はありません。
そのような企業と若い社員が一緒に心中する必要はないのです!
そのような企業なら、早期に転職を考えるべきです。
ただし、理念やビジョンはあるものの、それをベースにした実行計画である中期計画や事業計画に、疑問を感じる事もあるでしょう。
そのような場合は、転職を急ぐより少し様子を見て見極めた方が良いです。
経営トップが雇われ社長の場合には、成果が出なければ交代させられます。
次のトップによって、良い変化が期待できる可能性はあります。
しかしオーナー社長で交代の可能性がなく、しかも中期計画や事業計画が多くの社員から見ておかしい場合には、やはり転職を考えざるを得ないと言えます。
あなたが一生勤める気がなくても、自分がその企業で十分にキャリアアップできるまでは存続してくれなければ困ります。
企業の寿命はそれほど長くはありませんが、それでも自分の意志とは関係なく倒産されるのは困りますよね。
また待遇面でも経営成果が永続的に向上しなければ期待できないため、成長が期待できない企業なら、将来性がないとみるべきでしょう。
そもそも経営トップが方針もなくただ成果だけ要求するのは、社員の雇用や生活や人材としての育成の責任を全く考えていないとも言えます。
これは、単に社員を使い捨てと考えているに等しいのです。
公平で公正ではないと疑われる企業

企業は社会に対する貢献が求められます。
そんな中で自社の事のみを考えるだけで、地域や周辺住民や顧客の事を大切にせず、単に儲け主義の企業も将来が危ないです。
特に製造業の場合には、環境面でも法律の遵守はもとより、地球環境を少しでも改善しようと言う取り組みも必要な時代です。
こうしたことに無関心な企業は、社会や地域を全く考えていないか、経営が苦しくてそんな余裕がないかのいずれかのケースが多く、将来が心配な企業なのです。
また社内においても、要求が強くてもしっかりと指導・教育を施し、各人の成果を正当に公平に評価し、それを昇進や待遇に反映させることが必要です。
公平で公正な仕事の進め方や評価は、社員のモラルを高める重要な要素であり、それに意識を払ったり制度化している企業は、社員を育てる意識が強い表れでもあります。
その裏返しで、要求ばかりで評価が公平・公正でない企業は、社員を大切にしているとは言えないのです。
以上のように社員を人財としてしっかりと育成しない企業は十分ブラックなのです。
人材育成をせずに使い捨ての企業は、社員のモチベーションを高めるために必須である公平・公正な評価もない事が多いのです。
そのような企業に限って、経営理念やビジョンも不明瞭で、中期計画や事業計画と言った経営計画を社員に周知徹底しようとはしないのです。
よって、企業としての将来が危ぶまれる事が多いのです。
自分の将来を守るためにすべきこと
経営の将来に不安があり、しかも人材育成に熱心でなく使い捨て感の強い企業なら、早めに見切りをつけることをおすすめします。
なぜなら、長い会社員生活をそのような会社で消耗することは、バカげているからです。
転職は若い方が有利です。
30代に入ると、どんどん転職の幅が狭まります。
それに、そのような会社で長く働き続けても、他の企業からは評価されないかもしれません。
20代の転職は今がチャンスなのです。
転職する際に重要なのは会社選びです。
同じ失敗を繰り返さないためにも、転職は企業のリサーチが重要になります。
しかし、自分自身で企業のリサーチをするのは限界があります。
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